『へー映像業界ってまだあるんですね〜!』は褒め言葉やないでぇ!!!!!!

普段から、温厚でなるべく争いごとを嫌う生き方をしてきました。
なので明るく朗らかな話し方や雰囲気を心がけているんですが、
流石に36歳にしてのっぴきならない状況になり、我慢できず言わせていただきました。


ある日の交流会での出来事。いま思い返しても腹立ちますね〜笑

腹立ちすぎて、鮮明に覚えていないのですが、こんなやりとりがありました。


Aさん、「あの〜名刺交換させてもらって良いですか?」

ぼく  「はい!」(名刺渡す)
    「ムービーのカメラマンです。」
     (名刺をいただく。)
    「音声のスタジオを・・・。」

Aさん、「はい。東京から声優さんを呼んで、
     収録をしたり、ゲーム用の音楽を作っています・」

ぼく   「へー。そうなんですね!」

(ここまでは、なんの問題もないはず。
    自分の認識では相手をバカにした態度を一切とっていない。)

Aさん、「どんな内容のお仕事をされてますか?」

ぼく  「企業のプロモーションとかCMとかですね。」

Aさん、「へー、映像の仕事ってまだあるんですね〜。」

ぼく  「(何を言い出すのかこいつと思いつつ・・・苦笑いで)え、えぇ。」

Aさん、「ほら、今はデジタルの時代でしょ。実写って・・・。」

 

ぼく、 「はあ・・・。(ぐっと怒りをおさえる。)」

Aさん、「いやぁまだ仕事あるんですね〜。」

ぼく  「(完全に喧嘩うってるな、こいつと思いながらも)・・・
    確かに、アニメとかCGとかアバターとか、バーチャルYouTuberとかの時代
    ですもんね〜。」

(怒りをこらえて、真摯な対応で乗り切る。)

Aさん、「そうなんですよ〜。」

    「実はですね。最近ドキュメンタリーの番組に感動したんですよ。」

    「それまでは、テレビはまったく面白くないと思ってましたし、
     目的がないコンテンツと思ってました。」

    「でもそのドキュメンタリーにはとても感動したんです。」

ぼく  「(何を言い出すんやろか)へー。そうなんですね。」


結論、ドキュメンタリーをきっかけに実写の映像を見直したこと。
実写の映像を仕事として続けているぼくを賞賛したかったらしい。



伝わるかーーーーい!!

その後ぼくは、しっかりと音楽の素晴らしさを十分に伝えたうえで

『だいぶ、偏った見方をされているのはもったいないのでは』
『ぼくに喧嘩を売っていると思いました』
『言葉を選んだ方が良いですよ』
『そのドキュメンタリーをきっかけに視野を広げてご自身の仕事に活かしてください』

とお伝えさせていただきました。

その方の名刺は公開もしないですし、
しばらく、お仕事をすることはないでしょう。

その方は、喧嘩を売っているつもりはなく「そんなわけでは・・・」
とおっしゃっていましたが、

(いやいや。そんなことないでしょ!どういう変換かけたらそうなんの!)

と心で思いながらその場をあとにしました。


いちおう言いすぎたのかもと反省し、もしかしたら褒め言葉なのかと
一回【まだ〇〇ってあるんですね!】をいろんな職に変換してみた。

【まだ、ラーメンの仕事ってあるんですね〜】
【まだ、美容院の仕事ってあるんですね〜】
【まだ、医者の仕事ってあるんですね〜】
【まだ、弁護士の仕事ってあるんですね〜】


どれも無理じゃい!!!!!!

みなさん、言葉って大事ですよね。
ぼくも氣をつけます。


長文にお付き合いいただき、
ありがとうございました!